3月21日(火)
今津のヴォーリズさんを見に行く。

 

カフェCAKI HOUSE のオーナー、末野さんが企画した
<座禅草を見に行く>ツアーのシメは、「ヴォーリズの建物を見る」でした。
(その模様は、ダイアリーのところに載せています。)

座禅草と昼食と和ろうそく見学で目一杯愉しんだ後,
東町商店街に移動。
ヴォーリズが設計した建物を見学しました。
(今津町のホームページhttp://www.town.imazu.shiga.jp/参照)

今回、末野さんのお誘いがなければ、
私はここ今津にヴォーリズの建物があることを知りませんでした。
家に帰って持っている資料を調べてみましたが、
載っていなかったから当然です。

旧今津郵便局

資料が何もなくて、建築年月日もわかりません。 

でも、入り口のこのスクラッチタイルの使い方、
ヴォーリズの匂いが漂ってきます。

全景です。
何の説明も無ければ、単なるきちゃない廃墟です。
もったいないことに、そこに佇んでいるだけの遺跡と化していました。

コニファーに点滅のイルミネーションの電気線を巻き付けているところを見ると、
夜にはライトアップされているのでしょうか?

汚れで曇った窓ガラスから覗きました。
荷物もまだいっぱい残されているようでした。

遺跡と書きましたが、
今津の広報を見るとヴォーリズのイベントとかが行われているので、
もしかしたら、そういうイベントの時に活躍しているのかもしれません。

そんな旧今津郵便局に比べて、
その横にあるこの教会は、なんと胸をはって 建っていることでしょう!

この門は、まさにヴォーリズが設計したことを物語っています。
画家が油絵の最後にサインやマークを残すように、
ヒッチコックが密かに自分を 映画の中に登場させるように、
ヴォーリズは自分の建てた建物の門にはこのような
レンガの模様を入れるのです。

今津基督教会館

正面に立って見上げると、二重の屋根のラインが立体感を出しています。
シャープなのに、どっしりして安定感があります。
今津基督教会館の「今」の字が逆さまですよね?
これ、わざと?
きっと文字を張るとき、間違えたんじゃないかと思うのですが、
どうなんですか?
だれか答えてください。
気になって眠れないじゃあないですか!(うそ)

ここは今、幼稚園となって実際に使われています。
建物は毎日そこを使う人がいるかいないかで、本当に若さが違うのですね。
かわいそうな旧今津郵便局と思わず比較してしまいます。

熱心に建物を見ていると、園長先生が
「おもしろい写真が奥にあるから見せてあげます。」と言って
それこそ、奥の奥の新館まで連れて行ってくださいました。
このところの小学校の事故などで、外部の人間をシャットアウトする中、
いとも簡単に中へ入れてくださった好意に感謝。
実際、子供たちや、お迎えに来ていたお母さんたちでにぎわっていました。
普通、どさくさに紛れて入り込んだ外部者には、怪訝な顔したりするでしょ?
何気ない信頼関係すら持てなくなった現代の風潮が、私は怖い。
余談ですが、息子は先日、卒業した小学校のグラウンドに行ってみただけで、
すごく怒られたそうです。

あ、話が脱線しました!

これは建設当時の今津基督教会館の写真です。

教会が今津保育園になっています。
保母さんと園児たちですね。
ヴォーリズの建物は、こういう風景がよく似合う、・・・と言うか
ヴォーリズ自身がこういう写真を見て、目を細めて喜ぶんじゃないかしら。
それは、私が近江八幡に行って、
ヴォーリズ記念館を見て、ヴォーリズのこと好きになったから思えるのです。

政治家の方々、
人生の偉業をなし終えた後は、ヴォーリズさんのように
リタイア後は、身に余る財産に固執しないで、
シンプルな 住まいで、次世代を担う子供たちのことや
世界の未来を案じる暮らしをしてください。

・・・と、全く「よけいなお世話」でした。
でも、ヴォーリズの建物を見ていると、私の場合、
「ああ、人生、清く正しく生きたいな」と思ってしまうのです。

新館から、教会の裏を見たところです。
小さい窓枠もサッシにしないままなので絵になりますね。

さて、その教会の中に入ってみました。
今は、幼稚園の講堂として使われています。
祭壇のところは、さしずめ舞台ですね。
園長先生のお話とか、発表会とかこの舞台で行うんですね。

ホントにすてきなんです。
全体を古くてやさしい木に囲まれている安心感でしょうか。
園児たちは、知らず知らずのうちに、
この落ち着いた空気を享受しているのです。
園児たちも、
この建物も、お互いに幸せだなあ・・・・と思いました。

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この祭壇の天井には、天井裏に入るための入り口がありました。
「仕掛け扉はこうして開けるのよ。 」と
実際に開けてくださってるのが園長さんです。
駒井邸の天井にも、隠し階段があったのを想い出します。

昔は、ここからサンタさんが降りてきて、
園児たちを喜ばせたんですって。
いい話ですね。

 

 

 

 

 

 

玄関です。
靴脱ぎの段差が少なくていいです。
個人的な話ですが、
実は私の家の玄関もそうしたかった・・・・
どうしてそうならなかったんでしょうね?

玄関の扉は引き戸になっています。
扉の木の感触なんて すっごくよかったですよ!

旧今津基督教会館
(今津幼稚園)

登録有形文化財(平成15年)指定

今津ヴォーリズ資料館

建設:大正12年(1923)
設計:ヴォーリズ建築事務所
鉄筋コンクリート造、2階建
建築様式:西洋古典様式(2本の柱は略式のトスカナ式柱頭)

百三十三銀行今津支店→滋賀銀行今津支店→
昭和53年今津町が買い取り→ 町立図書館に。
そして、 平成15年4月、ほぼ建設当初の姿に修復され、
登録有形文化財と認定されてからは、
今津ヴォーリズ資料館として保存活用されています。
残念ながら月曜日は休館で、内部は見ることができませんでした。
月曜日は行っちゃダメよ!

以上三件は東町商店街に集中して建てられています。
郵便局、教会、銀行。
町にとって 大切な建物を一手にヴォーリズ建築事務所は引き受けたのです。
いかに滋賀にとってヴォーリズは、大切な人だったかが伺えます。

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