2月2日(水)
建築史探偵団、円山公園を行く。

 

前のページ、村井吉兵衛さんを偲びながら歩いたコースは、
大阪市歴史博物館主催の
「建築史探偵団」の中からピックアップしたものです。

「その建築史探偵団って何やねん!」
まあ、だいたい分かりますでしょ?
歴史的建造物を訪ねあるくお勉強会です。
「赤れんがネットワーク」がサークルなのに対して、
こちらはその都度応募して参加するクラスです。
いづれ、ゆっくりと詳しく説明することにして、
さあ、今日は円山公園周辺を見ていきましょう。

ラジオ塔

円山公園内にこのような塔があることをご存じですか?
これは、昭和7年、NHK京都放送局開局の際につくられたものです。

塔の側面に書かれている由来を読んでみましょう。

「ラジオ塔は、ラジオ普及のために作られました。
 当時は塔の前でラジオ体操を楽しむ姿が見られ、
 野球中継の際は、塔をとりまいたファンが一球一打に歓声をあげていました。」

街頭テレビの前身ってわけですね。
ラジオを囲んで市民が一つになっている・・・
今では考えられない光景です。
昭和7年 、私の母の生まれた年のことです。

ね?
こんな小さな構築物ですが、建築史を探偵してるでしょ?
こうやって建物を通して歴史を感じるているのです。

あちゃー!
この写真は失敗です。
人はいっぱい、車も通り・・・
で、こんな角度からしか撮れませんでした。
グループで歩くとこういうことも覚悟しなければ・・ね。

祇園閣

長楽館を南に歩くと、この変な建物の横を通ります。
気になった人はいませんか?
これは祇園閣と言って、
大倉喜八郎さんという実業家の別邸の一角に建てられたものです。
築地本願寺や平安神宮を設計したことで有名な伊東忠太が設計しています。
この人ね、おもしろいデザインをたくさん残しています。
彼こそ、建築史探偵を突き詰めた人かもしれません。
・・と現代の私はいとも簡単に言ってしまうけど、
人が作らない物を作る、ある意味芸術家かも・・・。
写真ではよく見えないですが、祇園祭の山鉾を模した外観です。
大倉さんは喜んだそうですが、子孫は気持ち悪がって住んだことがなかったとか・・・。
昭和2年竣工。こちらは私の父が生まれた年です。 (こうやって年代や背景を想像します)

歩いて東山五条まで南下しましょう。

大谷本廟 円通橋

馴染みの深い景色ですが、「何なん?」って感じですが、
これも歴史的意義のある構築物なのです。
いただいた資料そのままに書きますと、

「安政3年(1856)建設。石造眼鏡橋。
 特色 :側面から見ると眼鏡橋になっている。
 幕末の 京都で高い精度の洋風石造り技法が用いられたことを示す好例。」

「欄干部分は伝統的意匠。
 柱の頂部は逆蓮頭(ぎゃくれんがしら)と言う。」


つまりハスの花を逆さまにした形だそうです。
勉強になりますねえ。
私は紅葉が美しすぎて、そっちばかりを写していました。

ここで、ちょっと休憩。

メニューに従ってみんなと黙々と歩くわけですが、
途中、いろいろなシーンに出会います。
これもまた観光っぽくて楽しいです。

そんなシーンをいくつか見せちゃいます。

八坂神社で見かけた結婚式の模様。
七五三でにぎわう境内で、お祭りみたいに華やかでした。
「お嫁さん、きれいやねえ」と、お母さんは言っているのかな?
でも、角隠しで顔は見えませんでした。
お嫁さん=きれい、という枕詞?


神様の前、と言うより
観光客みんなの前で誓うって感じですね。
巫女さんがいいですね。
アップで写真撮りまくり。
あたしゃ、オヤジかいな・・・。
ここからの見る円山公園の景色は、どんな季節も絵になります。
観光客が多くても、仕方ないなかもれませんが、
とにかくいつも人がいっぱい!
柳は変わらず青々としていてすばらしい。
八坂の塔を前に舞妓さんになりきった女性が
記念撮影をしてもらっています。
外国の観光客に限らず、やっぱり思わず撮ってしまいます。

頭が大きくて、6頭身の私は、
頼まれてもその格好はしませんね。
誰も頼みませんが・・・

 

かなり脱線しました。
これでコースの前半が終わりました。
午後のコースの前に各自昼食をとります。

たまたま同じグループで歩いていた澤田裕子さんと
五条の橋のたもと、川縁に腰を下ろし、
お話しながらお弁当を食べました。
澤田さんはコクヨにお勤めのOLさん。
「こんなに楽しいって思いませんでした。」
高い年齢層の団体ですからね、ちょっと不安だったのかもしれません。
彼女もズルズルとこの道にはまっていくのでしょうか。

目の前は、「鶴清」という料亭旅館。
「千と千尋の神隠し」みたいな壮観さです。
こうやって改めて眺めるといい建物ですね。

 

秋の昼下がり、
いっぱい歩いていっぱい食べたら、
ちょっと動きたくないモードに陥ってしまいます。

しかし、午後からはさらに魅力的なコースを歩くことになりました。


「建築史探偵団 」次回をお楽しみに!

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